Dragon Eye

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第一篇 黒きドラゴンの寵姫


序章 『潮風の港町から』

 自分はここで死ぬのか。かっぱらいの後の帰り道、十三歳の孤児である少女ティア・フレイスは、屋根から落ちながらそんな事を思っていた。――彼が現れるまでは。

-1- "逃走劇"
-2- "狙われ、狙う者"
-3- "闇を燃やす光"
-4- "紅い影を持つ青年"



一章 『ドラゴンの盟友』

「――その力には名前がある。ドラゴンアイと、私たちは呼んでいる」
 竜の力を秘めし瞳について、カーレンはティアに説いた。

-1- "街道を外れて"
-2- "オリフィアの王都"
-3- "道化将軍"
-4- "朝露に濡れた日"
-5- "北の便り"
-6- "各自に思う所あり"



二章 『迷いの地』

『――最悪ですね』
 普段感情を声に出さないルティスが苦く呟くのを耳にして、三人は嫌な予感を覚えた。

-1- "荒野と白い影"
-2- "凍る瞳"
-3- "銀の欠片"
-4- "炎塔の少女"
-5- "繋がる世界"



三章『北の故郷』

 北大陸への船旅も終わりに差し掛かった頃、突如海上に現れた白銀のドラゴン、レダン。襲撃が終わった後、ティアとセルの前に現れたのは、謎のヒスラン人の男だった。そして数年ぶりに帰還した故郷で、カーレンは思わぬ事態に直面する事になり――。
 長争いの始まりと共に、かつてこの地で起こった悲劇と、黒きドラゴンの過去の一端が、ティアの前に明かされる。

-1- "銀色の強襲"
-2- "潜んでいたもの"
-3- "空への飛翔"
-4- "この場所で"
-5- "偽りの強者"
-6- "見つめる先に"
-7- "狂騒の夜"
-8- "秘密を求めば"
-9- "純白の世界で"
-10- "破滅の殺意"
-11- "けれど望みは傲慢で"
-12- "願いの名前は"
-13- "古の者たち"
-14- "稲妻と太陽"
-15- "新たなる追跡者"



四章『鐘よ、朝を告げよ』

 ラヴファロウからの情報を得て、舞踏大祭の迫る王国ポウノクロスにやってきたティアたち。記憶喪失の告白以来、カーレンはティアに対して どこまでも態度がぎこちない。一方、大祭の空気に浮き立つ王都では、炎塔の影が密かに蠢いていた。
 エリシア・メイジは何者なのか。黒幕とされるハルオマンドの貴族の男の目的は。夜空の下で全ての幕が切って落とされ、そこでティアは、残酷な真実を目の当たりにする。

-1- "踊りと祭りの国"
-2- "惑いの真意"
-3- "再会、そして宣告"
-4- "揺らぐ意思"
-5- "朝への始まり"
-6- "嘘の命"
-7- "裏切られた少女"
-8- "記憶の色"
-9- "絆を求めて"
-10- "神秘殺し"
-11- "空へ散る華"
-12- "朝を告げる鐘"



五章『慰めの歌』

 カーレンが死んだ。それはどうしようもない事実。カーレンは裏切り者。それは変えられない過去。全てを喪った事を知り、絶望と憎しみの海に沈むティアは、金色のドラゴンからカーレンのもう一つの側面を明かされる。
 戻った記憶と知った真実に揺れる間もなく、ルヴァンザムが破壊を始めようとしていた。

-1- "訊ね来た使者"
-2- "冷たい手の平"
-3- "時を越えて"
-4- "自らの在処"
-5- "歌い手の問いかけ"
-6- "黒の森の王"
-7- "世界の底で"
-8- "夢と狭間と現実と"
-9- "月光竜降り立つ"
-10- "覇王の逆鱗"
-11- "紫美の翼に言葉を"
-12- "紅と赤"
-13- "示された奇跡"
-14- "幽幻に願う"
-15- "あなたに、もう一度"
-16- "そして彼は辿り着く"



六章『世界に刻む』

 喪いかけた命は、再びこの手に舞い戻った。全てが終わり、あるべき場所に戻っていくかと思われた。しかし、彼らが真の結末を迎えられるかを試すように、少女の愛した者たちは、己の定めた終わりへと向かっていく。
 始まりは――またしても、信じた者による裏切りだった。

-1- "ドラゴンは眠る"
-2- "崩壊は告げられる"
-3- "最果てへ"
-4- "聖魔の花の蜜は甘く"
-5- "祈りと、願いと、そして"
-6- "疾駆の果てに"
-7- "最果て、その結末"
-8- "帰還"



終章『またここより旅立つ』

 何もかもが無事とはいかなかった。失くしたものもたくさんあった。だがそれでも、少女とドラゴンは自らの道を歩む事を決める。
 潮風の港町から始まった旅は終わり、今、新たにここから始まろうとしていた。

-fin- "ティア・フレイス" up



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